石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2019.02.18
今年のスーパームーン
テーマ:境内

 

この20日は満月となり、しかも今年一番大きな月となります。いつの頃から言われ出したのか、いわゆるスーパームーンと言うやつで

す。スーパーで売っているものではありません。(念のため)

月は我々の棲む地球の周りを回っていて、その周回は規則正しい円ではなくて、少々楕円を描いているので、地球から見ると近い時と遠い

時があります。

近い時の満月は遠い時に比べると大きさでは約14%大きく、明るさでは30%ほど明るく見えるそうです。

満月はほぼ月に1回ありますが、隠れん坊でもできそうな妙に明るい月の光りにびっくりすることがあります。それはきっとスーパームー

ンです。

スーパームーンの定義は天文学の世界ではないらしく、世間一般で楽しんでいる言葉みたいです。

月夜とは 忘るるほどの 月夜かな 抱一⑮

2019.02.15
祈年祭
テーマ:境内

 

祈年祭は音読すると「きねんさい」、訓読みすると「としごいのまつり」となり、「とし」とは稲のみのり(稔・実)をさしていて、秋の豊

作を願って、春のはじめこの時期に各地で行なわれます。

明治後期より2月17日と決められ、当神宮は奉幣使の参向の日が19日だったので、その日を踏襲して今も19日に斎行しています。

同じ趣旨のお祭りが県内の村々では「おんだ」「おんださい」と称して、広く行なわれていて、この時活躍するのが牛です。

牛と言っても生きているウシではなくて、それぞれ特徴ある牛の面をつけて、稲作りの過程を結構おもしろく演じて行くのです。

この時に苗の代りに用いられるのが、松葉で作った苗で、松苗と呼ばれ、祭典後は参列者に授与されます。

やがてこの松苗は苗代作りや田植えの時に虫除け、豊作を祈って水口(みなくち)に立てられます。

田植えは今はすべて機械化されて、懸命に祈るが如く肘(ひじ)や股(もも)に泥をつけて作業をする姿は見なくなりましたが、市内の田で配

った松苗が立っているのを見ると、今にあつい信仰心が生きていることに感動します。(よろづにつけて涙もろくおぼゆ『蜻蛉日記』)⑯

2019.02.12
厄を払う
テーマ:境内

 

2月の節分を中心として、この月は厄除けのご祈祷がたくさんあります。

一般に男は25才・42才・61才、女は19才・33才・37才とされ、その前後3年を前厄・本厄・後厄と称し、注意をはらうべき年

とされています。

神様のご加護をいただいて、災厄なく健康で無事に一年を過ごせるよう、それぞれお参りをされます。

子供の頃、節分の日に厄払いとして、年令の数だけ大豆をとり、紙に包んで身をなでて、翌朝氏神様にお供えすると厄払いになると祖母に

毎年言われてきました。

先日本を読んでいたら、この厄払いを江戸時代には代行する人々がいたことが記されていて、『本朝二十不孝』(井原西鶴作)に「節分の

夜、闇(くら)きをかまはず、甚七・源七、紙子頭巾(かみこずきん)を被り、棒組(あい棒のこと)の口をそろへ、お厄払ひに出でけ

る。・・・」とあって、厄に当たる人は豆にお金を添えて、この人たちに渡していたことも記されています。

なんと明治生まれの祖母の教えは今はもう確かめることは出来ませんが、江戸時代より続いていたことに驚いています。

厄は役と理解して、氏神様に奉仕する役をするのも厄払いとして良いことですよ。

2019.02.08
梅に鶯(うぐいす)
テーマ:境内

 

今朝当宮の長生殿あたりから鶯の初音(はつね)が聞こえてきて、一瞬温かい空気の帯が漂ってきた感がありました。

これから朝のひととき、その囀(さえずり)が日毎に整ってくるのが楽しみとなりました。

長生殿にはいつ頃植えられたのかはっきりわかりませんが、紅梅白梅の老木が一本ずつあり、毎年今頃になると数えるほどの花が咲きま

す。

その一本の紅梅がついに今年花をつけなくなりました。

これで思い出されるのが「鶯宿梅(おうしょくばい)」のことです。

平安時代、村上天皇のとき御所の梅が枯れてしまったので、ある家から美しく咲く梅を掘り取り、移しかえました。

見ると枝に「勅(ちょく)なれば いともかしこし 鶯の宿はと問はば いかが答えへむ」(天皇のご命令ですので従いますが、毎年やってく

る鶯が私の宿は、と聞いたら何と答えましょうか)と書いてあった。

天皇様はこれを見て、深く感じ入り、梅の木をお返しになった、ということが『拾遺和歌県』ほかにみえます。

長生殿にやって来るウグイスくんも一本枯れてしまったので、きっと宿を探しているに違いありません。さてさて、いかが答えん。

2019.02.04
梅一枝(うめいちえ)
テーマ:境内

 

今日は立春で、ものの本には「梅の蕾は膨らみ、日の光もその色合いが微妙に変わってくる」とあります。

それではと境内を見渡せば、紅梅の花が開き明け方の暖かい雨をその枝にのせて、日の光はないものの美しい色合いを見せていました。

今朝は随分気温が高く、そのせいかどこもかしこも靄(もや)って幻想的な景色でした。

今日からの寒さは、余程寒くても余寒と表現し、暖かい春がもうすぐにでもやって来るという自信に満ちて、少なからず心の余裕が感じら

れる言葉です。

立秋後の暑さを「残暑」と呼ぶのに対して、余寒は全く違った心の働きがあるようにも見えます。

まだまだ大陸からの寒気は日本列島に波状的に流れてきて、油断はできませんが、綻(ほころ)んでいる梅の花を見るにつけ心までもがホコ

ホコしてきます。

春はそこまでやって来ています。春を探してみて下さい。春も見つけてもらうのを待っているのかも知れません。⑲

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