石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2017.02.25
微睡むニワトリ(まどろむ鶏)
テーマ:境内

随分と昼間が長くなっているのを実感する毎日です。

今月の1日と末日では日の出は約30分早くなり、日の入りは同じく30分遅くなって、都合1時間デイタイムが増えています。

明るい日差しを背に受けると、新陳代謝のにぶい私でも体中ポカポカとして、心もなんだか暖かくなってきます。

ニワトリ君たちも正月の喧騒を無事乗り越えて、平常の生活に戻ったせいか、明るい春光を浴びると、夢の世界に誘われるのか、ウトウト

としているように見えます。

小子もウトウトしたいところですが、代謝が悪くきっと今頃だと間違いなく風邪を引くから要注意です。

2017.02.22
吾玉拾ふ(われたまひりふ)
テーマ:境内

この月は秋の豊作をいのる祈年祭(きねんさい)が各地で行なわれ、市内の氏子区域の各神社では、土・日曜に集中して行なわれます。

豊作を導いていただく神様は、稲魂(いなたま)や宇迦御魂(うかのみたま)のお力によるものと考えられていて、このたまはいくつかに分か

れ、増殖もするとされていました。

人の体に内在するタマも、いきいきと活動し増殖されれば、より活力のある体になると万葉びとは考えていました。

旅に出ても、海辺などでたま(玉)を拾うことが詠まれています。

丸いものに霊魂は宿り、玉は遠い常世の国から波にのって、海岸に打ち寄せられ、その玉を身につけることにより、元気に健康で過ごせ

ると信じられていました。当宮の玉の緒祭も同じ主旨です。

「妹がため 吾玉拾ふ 沖辺なる 玉寄せ持ち来(こ) 沖つ白波」(9-1665)

愛(いと)しい人のために、私は玉を拾っています。沖から寄せて来る白波さんよ、元気になる力のある玉を持って来て下さいね。(少々意

訳しています。違約ではないですよ。)

2017.02.19
増す苔の輝き
テーマ:境内

昨日が立春後15日目で、降った雪が解けて水となり、雪に変わって雨が降る雨水、これから少しずつ草木の芽が萌え出づる時節と言うこ

とです。

時恰も本日は五穀の順調な成長、豊穣をいのる祈年祭が行なわれる日でもあります。

一雨ごとに水温(ぬる)み、その雨を植物たちは喜んでいるようで、苔の緑の輝きが随分と美しくなってきました。

春の到来を手放しで喜んでいると、すぐに冴え返る日がやって来るので、寄る年波には注意が必要、まだまだ気を引きしめて過ごさないと

いけません。

2017.02.17
松苗を供えて祈年祭
テーマ:境内

来る19日は古い伝統に基づいて「としごいのまつり」と称せられる祈年祭(きねんさい)が、大祭式で行なわれます。

一般に祈年祭は17日に斎行されていますが、当神宮では戦前の祭日に従い19日となっています。

これは明治期、奈良県には官幣社が10社あり、奉幣や奉仕員、装束などの都合で1日では、10社すべて奉仕できないので、17日以降

それぞれの日が決められていました。

祈年祭は広くおんだ祭(おんだ)と言われて、五穀豊穣と国家・国民の安寧が祈られ、農耕の所作を面白おかしく真剣に予祝の行事を伴って

います。

この時、必ず登場するのが苗松(松苗)で、県内ではいろいろな形があり、当宮では稲穂が付けられています。

昨今は自然災害が多くなっていますので、天候順調、世の中の平穏無事を願って、心して奉仕したいと思っています。

2017.02.14
猿の腰掛(こしかけ)
テーマ:境内

先日の積雪によるものか、境内の古木が途中から裂けて折れてしまいました。

内側がうろ(空洞)になっていた為か、終に自重に耐えかねてのことで、参道周辺にも同様の木があり、時折に除伐をしています。

自然のままの姿は良いものですが、自然は月日とともに成長、変化するもので、美しく保つためには、ある程度人が手を差し伸べる必要

があります。

一緒にしてはいけませんが木も人も、、、。

その倒れた木に二つ猿の腰掛が生えていました。これは普通にある15センチ程のものですが、大きいものは、1メートルにもなるとか、

ご婦人も十分に腰掛けできます。

以前はこの猿の腰掛を所望される人が結構おられ、よく聞くと癌に良いとか、近年の研究で抗癌性を認める報告もあるそうです。

漢方では発汗・利尿など薬用になるそうです。

面白い名前ですが、担子菌類サルノコシカケ科に属する木賢のきのことのことです。