石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2017.04.24
今年も出ました幽霊茸(ゆうれいたけ)
テーマ:境内

 

 

ぼちぼち出る頃だろうと思って例の所に行くと、やっぱり出ていました。白いものが地面の上ににょきにょきと。

出たばかりで完全な姿ではありませんが、4・5日すると15センチ程となり、全体に龍の鱗のようなものが付いて、その先端には花も

つき、下向きに咲きます。

体のすべてが白いので幽霊茸と呼ばれています。

正しくは銀竜草(ぎんりょうそう)と言い、山のほの暗い林下に生え、花期は10日程でやがて少々黒ずんで消えていきます。

普段はめったに目にすることはない大変珍しい腐生植物で、このシーズンには新聞で紹介されたりもします。

肝試しにどうぞ。

2017.04.22
みどりの鏡板
テーマ:境内

 

 

 

朝日に照らされた新樹の青々とした、みずみずしい緑が、拝殿の磨き込まれた床に写し出される。

創建当初よりおおよそ930年以上経過する国宝の拝殿のその床は、現在も日々欠かすことなく毎早朝、神職により拭き清められ、檜(ひ

のき)の床板は鏡のごとく光を放っています。

昔く「日本書紀」にも檜は、瑞宮(みづのみや・美しい宮)をつくるべき材とすべしとあって、真木(まき)とも表現され、最すぐれた建築材

となっています。

能・歌舞伎をはじめ檜の板で床を張った大劇場の舞台は檜舞台と言って格が高く、その晴れの場所で腕前を披露することを「檜舞台を踏

む」と呼んでいます。

私なんかも日頃の腕前を発揮して、毎日檜舞台を踏んでおります。ハイ。

2017.04.18
そよぐ若葉
テーマ:境内

 

 

季節の移ろいは早いもので桜が終るやいなや、境内の木々は忽ちに芽吹いてきました。

萌黄色、浅緑色、緑色と濃淡それぞれ、木々により萌え出ずる色に違いがあるものの、日の光を受けて輝く新葉の美しさは花にもまさる

ものがあります。

この初々しい若緑を揺らして動くさまを「そよぐ」と言い、漢字では「戦ぐ」と書き、そよそよと音をたてるとあります。

同義語として「さやぐ」がありますが、こちらはざわざわと音がするとあり、そよそよとざわざわの違いがあるのが面白く、日本人の

情の細やかさがしのばれます。

緑立つ葉を揺らして、かすかな音が聞こえてくるのはやはり「そよぐ」がぴったりです。

残念ながら、耳にはざわざわしか聞こえてこない年寄りの寂しさよ。

2017.04.14
庭の一本桜
テーマ:境内

庭と言っても我が家の桜ではありません。自分勝手に庭にしている桜で、今年も期待に応えて、大きく咲きました。

いつの頃から、単独ではあるが、美しい光を放って咲く桜をこのように言い出したのでしょうか。

全国それぞれの地には必ず物語をもって伝わる孤高の桜が数多くあり、本にもよく紹介されています。

この時期、ふと迷って入り込んだ山の大きなカーブを曲がった途端、眼前に現れる一本桜の美しさは驚きとともに妖気さえ感じ、鳥肌が

立ちます。

まるで綺麗な衣裳をまとい、人を惑わす妖艶な娘のようでもあります。

一年の内で桜の存在を認識するのはこの時期だけなので、森好きの私ですが、桜に申し訳なく思っています。

2017.04.11
落花散り敷く
テーマ:境内

台風並みの強東風(つよごち)で、満開を迎えた桜花が風に煽(あお)られ空を右往左往しています。

散り散りに飛ぶ様子を見ていると、風はさくらの花を弄(もてあそ)んでいるように地には落とさず、掌(たなごころ)の中で楽しんでいるよ

うにも見えます。

暫くするとそれも飽きたのか、池の水面(みなも)に目をやると片隅に落花を押しやって、幾重にも積み重なった花筏(はないかだ)が大きく

波に揺れています。

まだまだ美しい桜色の花片(はなびら)はまたもや風の趣(おもむ)くままに、池の四周に流されて、やがて褐色に色を変えつつ奈落の水底(

みなそこ)に落ちてゆくのです。

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