石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.04.21
青葉若葉の日の光
テーマ:境内

 

初夏を思わせる日々となり、ゴールデンウィークの集客に的を絞っていた名所はあまりに早く咲く花たちを恨んでいるようです。

境内の木々は若緑の世界となり、朝の明けるのも早くなって、ニワトリ君たちも早朝から明るい柔らかな光を受け、新緑を楽しんでいるよ

うです。

この時期人間にとっては案外、急な気温の乱高下と環境の変化などでストレスが生じ、自律神経が乱れて、頭痛、倦怠感、胃腸の不調に陥

る時でもあります。

みずみずしい新緑若葉はストレス発散に良いそうですから、自然に親しむのも一つの解決策、但し紫外線にはよくよくご注意を。

2018.04.19
海石榴(つばき)の華に似たり
テーマ:境内

 

『日本書紀』天武天皇(下)の五年夏四月四日の条の中に「瑞鶏(ずいけい・あやしきとり)を貢(たてまつ)る。その冠(さか)、海石榴(つば

き)の華に似たり」と出ていて、鶏のとさかが椿の花のようにおめでたい赤い色をしていたので、貢ったことが記されています。

当時は赤や白や黒色の目を奪う珍しいものはおめでたく、これを献ずることがひんぱんに出てきます。

「とさか(鶏冠)」の「と」はとりのことで、「さか」は冠のことでまさしく読んで字の如くです。

通常とさかは赤色で、鶏の中でも雄はホルモンの分泌によりこれがよく発達しており、この色は表皮下の血管色が見えて赤々としているのです。

トサカは単冠、バラ冠、クルミ冠、エンドウ冠などの区別があって、写真のものは単冠です。

これの機能として、威嚇や求愛などのための飾りで大きく見せて目立つためのもので自己誇示のアイテムです。

人間にもたまに大きなトサカのある人がいて、困ったものですが、これを鶏冠に来ると呼び慣わしています。

2018.04.17
今年も出ました。
テーマ:境内

 

今、神宮周辺の山際をよく見ると、白色で半透明、高さ5~10センチ程の奇妙な植物に気づきます。

但し五感を用いて探すように見ないと発見できません。

何事もそうですが、しっかり意識を働かせないと、見ているものも見えないものです。

この植物の名前は別名を「幽霊草(ゆうれいそう)」と言い、正しくはタツノオトシゴや葉が鱗状なので、銀色の竜に見立てて「銀竜草(ぎ

んりょうそう)」と呼ばれ、腐植土の多い林床に生える腐生植物です。

森の中にあるので、なかなか見られない大変珍しい植物ですが、毎年この時期、神宮周辺に現れます。

見ると少々感動しますよ。

2018.04.13
銀杏若葉
テーマ:境内

 

今境内はみずみずしい新葉に包まれ、日の光を受けてそれぞれの木が、それぞれの緑の色合いを主張しています。

楓若葉、柿若葉、樫若葉、樟若葉と続き、しんがりに大銀杏の若葉となります。

高さ30メートルを越える大銀杏が一気に全身から噴き出すように清新な葉を刻々と装着、みるみる鮮緑に身を粧(めか)していきます。

朝と夕方では一目瞭然の緑色化で、間もなく太い幹も緑に覆い隠されてしまうことになります。

それぞれに名のりて出づる若葉かな 千代女

2018.04.11
萌黄、浅緑、緑へと
テーマ:境内

 

落花流水の後は新葉噴出、境内の木々はその種類により芽立ちの時期はまちまちですが、遅い銀杏も遠目からでも芽吹きがわかる程に全体

に萌黄色となってきました。

圧倒的に常緑樹が多い参道はこの時期新葉の芽生えとともに前年の古葉が落ち、私たちは連日掃き掃除の必要性に迫られ格闘の日々です。

むしろ秋の落葉シーズンより、今の方が短期間であるため、忍耐が必要で風が吹こうものなら、まさに音をたてて降ってきます。

古葉が落ちて新葉が出てくるのではなくて、かの吉田兼好は『徒然草』百五十五段に「木の葉の落つるも、先づ落ちて芽ぐむにはあらず、

下より萌(きざ)しつはるに堪へずして落つるなり」と述べていて、まず新生の萌しがあって、葉が落ちるという鋭い観察眼を示していま

す。

凡人の目には世間のいろいろな萌しがなかなか見えないものです。(よく見ると飛ぶ虫もバッチリです)