石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2016.07.20
青葉道恋し
テーマ:境内

青葉道恋し

梅雨明けの発表とともに照り付ける太陽の光が、一段と強くなった気がします。

雷鳴が梅雨明けを告げると言われていますが、当地では轟くことなく終った梅雨。これから正真正銘、夏に付き合わなくてはなりません。

今年の夏は厳暑で更に長いとのこと、適度な水分補給が大切で、熱中症には注意したいところです。

小さい頃はそんなに喧(やかま)しく熱中症のことなど、言わなかった気がしますが、急激な温暖化と人間それ自体の変化(弱体化)が起こっ

ているのでしょうか。

特に気だけが元気な皆様には老婆心ながら、山の神同様に炎帝のご機嫌も伺いながら恙無(つつがな)く過ごしたいものです。

2016.07.17
かけろと鳴きぬ
テーマ:境内

かけろと鳴きぬ

早暁に雨の上がった境内は、木々の緑が一層に美しい色合いを醸し出し、余計に静寂閑雅の世界となります。

ニワトリはすでに寝床から舞い降りて、行動を開始、時折にかけろと鶏鳴を響かせています。

泊まり明けのこの一瞬が、一番好きな、お得な時間帯で、特に誰もいない空間が妙に心を落ち着かせるものです。

神から人間への世界、聖なる世界から俗なる世に戻る展開が見えて、この狭間は刹那にして、ふと切ない思いが沸き上がってきます。

『古事記』『日本書紀』の天岩戸神話に登場する「常世の長鳴き鳥」の鶏鳴が太陽を招くという発想に納得する次第です。

2016.07.14
みどりして梅雨深し
テーマ:境内

みどりして梅雨深し

この時期は我々人間にとっては、じめじめとして蒸し暑く、ジットリと汗ばんで気分も滅入りがちになりますが、木々にとっては絶好の時

らしく、特に木の切り株や周辺の苔から生える若芽は生命力に溢れています。

何よりも緑の輝きが年中で一番光沢があって、生気に満ちています。

木洩れ日を受けた蘖(ひこばえ)を見ているだけで、当方こそ生き生きとした新鮮な生命力がいただけそうで、スッキリとした気分になりま

す。

物は考えようで、この世の中必ず表と裏があり、やっぱりポジティブ思考で生きたいものです。

この時期は瑞々しい植物を身近に置くと案外心身に良いものです。

2016.07.11
緑陰に集う
テーマ:境内

緑陰に集う

梅雨の最中の晴天は、いろいろと予定があるものらしい。

終日の晴れ間が約束されている日は、社頭はいつもより多少人の往き来が目立ちます。

緑陰にはゆったりとほぼ半日、緑のシャワーを浴びながら思い思いにマイペースで絵を描く人たち。

終了の時間は決まっているのでしょうが、見るからに泰然として自若の構え。

万葉から続く神宮の森の木陰は懐が広くて深いこともあって、人の心も穏やかになるものです。

2016.07.08
布留社滴る(ふるしゃしたたる)
テーマ:境内

布留社滴る

連日35度前後の酷暑の日が続いており、木々に覆われた境内でも蒸し暑く、夏本番となっています。もう梅雨明けしたのと違うのん。

その中で手水盤に落ちる水音はリズミカルで清々しく、涼感をさそうものがあります。

正面にはくっきりと「布留社」と刻まれ、中・近世のものであることが推量されます。

正式な社号は「石上神宮」ですが、時代とともに変遷があり、「石上振(ふる)神宮」「石上神社」「石上社」「布留社」などと燈籠や

軒先瓦をはじめいろいろの所に出てきます。

長い信仰の歴史の反映であり、名前の変動も人々の神宮に寄せる信仰の証しであって、時代背景を総括できる資料となります。