石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2016.09.30
いつより秋の色
テーマ:境内

%e3%81%84%e3%81%a4%e3%82%88%e3%82%8a%e7%a7%8b%e3%81%ae%e8%89%b2今年の秋は雨が多いと思いませんか。統計によると地域によっては、梅雨よりも秋の長雨の方が降雨量の多い所もあるみたいですが、それ

にしても天高き秋空を心ゆくまで眺める日のないことに腹立たしい思いがします。

おまけに気温も高く、我が東屋(あずまや)は先日から梅雨時にもしない黴の臭いが時折漂ってくることも。

日照時間も例年に比べて半分ほどとのことで、稲の作況が心配されます。

更に毎週のように発生する台風とその進路に日々心配の種は尽きません。

一片の雲に冴えざえと輝く月を長い夜とともに楽しみたいものです。

いつより秋の色ならん 見ざりし雲の夕暮の空

2016.09.26
石上布留の神杉
テーマ:境内

%e7%9f%b3%e4%b8%8a%e5%b8%83%e7%95%99%e3%81%ae%e7%a5%9e%e6%9d%89松枯れに続いて、今度大和盆地では楢(なら)枯れが相当の勢いで蔓延し緑の中に茶色のモザイクが目立ち胸が痛くなります。ご神木の神杉

は大丈夫でしょうか。

古く『万葉集』に杉が詠み込まれている歌が12首あり、うち9首が神木としての杉で、まっすぐに天に向かって伸びる巨木にただならぬ

力、息吹を感じ取り、神の御魂の籠もる木として崇められてきたのでしょう。

その9首のうち3首に石上神宮の神杉が登場し、当時から境内には杉の大木が多く繁茂しており、今も参道周辺には樹齢300年を越える杉

が並び立っています(集3-422・10-1927・11-2417)。

日本に杉は相当古くよりあったと見えて、『古事記』に須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する記述の中に

大蛇のその体にはひかげのかずらや檜・杉が生え、胴体一つに八つの頭と八つの尾があったと壮大な表現がされています。因みにこの

八岐大蛇を退治した天十握剣(あめのとつかのつるぎ)に宿る神様が、当神宮に祀るご祭神、三神の中の一神、布都斯魂大神(ふつしみたま

のおおかみ)さまです。

2016.09.23
赫(かがや)く朱塗り
テーマ:境内

%e8%b5%ab%e3%81%8f%e6%9c%b1%e5%a1%97%e3%82%8a当宮の拝殿は白河天皇が最重要神事である鎮魂祭(ちんこんさい・みたまふりのみまつり)のために、永保元年(1081)に平安京の大内裏

にあった神嘉殿を移したものとされ、国宝に指定されています。

古くは本殿をもたない神社であったため、殊の外拝殿が重要な建物となり、前身の拝殿は『延喜式』(927)に記される御神宝が収蔵され

ていた「正殿(しょうでん)」の性格をもつものと考えられています。

国宝の拝殿は廊下部分も含めて、18本の丸柱と26本の角柱で構成され、この中で丸柱10本、角柱14本が930年以上前の当初もしくは中古

のものが残っており、今に本朱(ほんしゅ・水銀朱)の渋い輝きを放っています。

朱の赤は太陽のように強い力を感じる色であり、神様のご神威を表わすのにふさわしい色であったのでしょう。

昇殿された皆様がご神威を感じて、撫でられるのしょうか、薄暗い中に一段と煌(きら)めいているようにも見えます。

2016.09.19
秋の香りのよさ
テーマ:境内

%e7%a7%8b%e3%81%ae%e9%a6%99%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%82%88%e3%81%95松茸ではないがこの時期、雨を受けて境内の大樹の周辺はタケノコならぬ茸(きのこ)が次々と生え出しています。

いかにもツヤツヤとして美味しそうなので、あさげ(朝食)のお汁にしたいところですが、正体知れずそこまでの勇気はありません。

古く『万葉集』にも「・・・秋の香のよさ」(10-2233)と詠われ、春日山のとなりの高円山に笠を大きく広げた香り豊かなマツタ

ケが一面に生えていたことが伺い知れます。

当時から貴人の好むものとして、他にヒラタケ、エノキタケがみえ、上等の贈答品となっていました。江戸時代には布留山も有名な産地

となっていましたが、近頃は山の扱葉掻(こくばがき・落葉をかき集めること)など手入れがなされず、アカマツもなくなり、土壌は貧栄

養から肥沃土となって、マツタケの育つ環境ではなくなり、もうお目にかかることはありません。

特別深い意図は毛頭ございませんが、老婆心ながらやはり常のお手入れが肝心で、決して諦めず続けることが肝要かと・・・。

こちらは松茸には手が届かないので、シメジにすることに。

2016.09.16
後の月待つ
テーマ:境内

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昨夜は中秋、陰暦では秋の真ん中の意で、天空を漂う暗雲の間から暫し十五夜の月光が射し込んで、皓々とした境内となっていました。

暗闇に蠢動(しゅんどう)するくだんの蝉くんも少々落ち着かない様子でした。

去年の十五夜はスーパームーンとかで、おおよそ1年2ヶ月ごとに起きるとされており、今年は11月14日になります。

どんなにでかい月なのか忘れず観察しよっと。

古(いにしえ)の賢(さか)しき人たちは、中秋の名月と共に「後の月」となる旧暦9月13日のお月様との両方を楽しんでいたとのことなの

で、来る10月13日には栗や枝豆に菊酒を添えて、賢人にあやかり愛でたいと思います。(お酒は燗かなあ)

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