石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2017.02.22
吾玉拾ふ(われたまひりふ)
テーマ:境内

この月は秋の豊作をいのる祈年祭(きねんさい)が各地で行なわれ、市内の氏子区域の各神社では、土・日曜に集中して行なわれます。

豊作を導いていただく神様は、稲魂(いなたま)や宇迦御魂(うかのみたま)のお力によるものと考えられていて、このたまはいくつかに分か

れ、増殖もするとされていました。

人の体に内在するタマも、いきいきと活動し増殖されれば、より活力のある体になると万葉びとは考えていました。

旅に出ても、海辺などでたま(玉)を拾うことが詠まれています。

丸いものに霊魂は宿り、玉は遠い常世の国から波にのって、海岸に打ち寄せられ、その玉を身につけることにより、元気に健康で過ごせ

ると信じられていました。当宮の玉の緒祭も同じ主旨です。

「妹がため 吾玉拾ふ 沖辺なる 玉寄せ持ち来(こ) 沖つ白波」(9-1665)

愛(いと)しい人のために、私は玉を拾っています。沖から寄せて来る白波さんよ、元気になる力のある玉を持って来て下さいね。(少々意

訳しています。違約ではないですよ。)