石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2017.06.19
光る蜘蛛の囲
テーマ:境内

 

蜘蛛の囲(い)は少々上品な表現で、俳句では好んで用いられ、普通にはクモの巣のこと。

クモは日本にも太古より生息、千種以上いるとか。

ほとんどの種類は、大きく網を張ってじっと虫のかかるのを待つと言う、古代からずっと続く狩猟方法で、食性は恐ろしくて肉食、小動物

を捕食する。

クモの個体が大きければ人間もかかって…、考えると恐ろしい姿とともに良い印象はありません。

『万葉集』にも「蜘蛛の巣」がでてくる歌があります。

かまどのこしきにはくもの巣がかかり、飯(いい・ごはん)を炊くことも忘れるほどの生活に苦しむことをうたう歌があります。(5-

892)

貧窮の苦しさを問答の形で表現(貧窮問答歌)の長歌にでてきます。

当時貧しさを表現するのにクモの巣は絶品だったのでしょうね。

古い歴史の神社にはこの時期、あちらこちらにクモの巣が多く、毎々かかってしまって、心をクモらす毎日です。