石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2017.08.08
科戸の風(しなとのかぜ)
テーマ:境内

 

記録的な息の長い台風5号はその勢力が衰えないまま、昨午後和歌山県北部に上陸し、夕刻には当地付近を通過、一時的に強い風と激しい

雨となり、参道などは川のように流れていました。

幸いに長くは続かなかったので、大きな被害はなく、地域によって相当の被害が報じられ、心よりお見舞を申し上げます。

日本人は縄文時代以来、自然との共生のうちに、温和な気候や四季移りゆく自然に対して感謝と共に、さまざまな物をも破壊し、生命をも

脅(おびや)かす「なにものか(サムシング・グレイト)」に畏怖の念をいだき、「かみ」として恐れ慎んできました。

殊に風に対しては、こまやかな感覚で数えきれないほどの言葉で、豊かに表現してきました。

神話の世界では、風をつかさどる神は「級長津彦神(しなつひこのかみ)」で、竜田の風神と同神とされ、大祓詞(おおはらえのことば)には

「科戸(しなと)の風」とあって、大きな戸口から吹いてくると捉えています。

稲の開花期に当る二百十日を控えてこの時期はどうか小さな戸口からころあいの風をお願いしたいと風の神に祈るのみです。

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