石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2017.09.03
そなたの名は
テーマ:境内

 

わらはの名は「屁屎葛(へくそかずら)」と申します。

『万葉集』には「屎葛(くそかずら)(16-3855)」と詠まれ、今あちこちの野原で絡み付いて、かわいい花を咲かせています。

外側が白く、中は紅紫色で大変上品に見えるのに、名前があまりにもかわいそうで、気の毒な気がします。

他の名前として早乙女花や花の赤い色がお灸の後に似ているので、「やいとばな」とも言われています。

見ている分には美しいのですが、花も葉もつるの茎さえも切ったり折ったりすると、鼻が曲がるほどの悪気、

不快臭があって古来よりこんな情け無い名がつけられていることに合点がいきます。

まあ美しい花だけを見ることに楽しんでいただいて、決して手を触れないことが肝要と存じます。

何でもふれるといけません。