石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.02.04
木末のほよ
テーマ:境内

 

『万葉集』の中に「あしひきの 山の木末(こぬれ)の ほよ取りて かざしつらくは 千年寿(ちとせほ)くとそ」(18-4136)があり

ます。

この歌は大伴家持が天平勝宝二年(750)正月二日に越中国府の役所で、郡務をつかさどる役人たちを集めて、正月の宴を催した時に詠ん

だものです。

「山の梢のやどりぎを取って髪にさすのは、皆がいつまでも栄えるようにと祝い願う気持ちからですよ」と言ったものです。

木に寄生する「ほよ」(やどりぎ)のことが詠まれ、この寒い冬でも青々としているので、永遠の生命力あるものとして、吉兆延寿の木とし

て信仰されており、頭や身につけて、長寿を願っていました。

日本と同じようにこの民俗・信仰はヨーロッパにも広く見られることです。

今すっかり葉を落とした木々に注意して眺めると見つけることができ、じっと見ているだけでも長寿長命のお力をいただけるかもしれませ

んよ。