石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.02.25
軒端の梅
テーマ:境内

 

左近の桜と右近の橘の桜は元は梅であったと言う。

『万葉集』に梅は約120首、明確に桜を詠んだとされるものは46首あり、当時は花と言えば梅で、平安時代以降に桜がとってかわる

。やはり時代によって人の嗜好も変わることがわかります。この『万葉集』の梅の歌の多くは大伴旅人邸での梅花の宴や大伴一族のものが

多く、大伴家にはきっと多くの梅が植えられていたものと思われます。

小子風邪で暫く心身ともに軟禁状態で、廻りの状況など構っている余裕なく打ち過ごし、やっと籠城をといて、この世界を具(つぶさ)に見

ていると、あちこち白い花やら紅い花やら目に見えて、美しい世界になっていました。

お隣りの軒端の梅も咲きはじめていて、いよいよこれからが楽しみです。

「春の夜は軒端の梅をもる月の光も薫る心地こそすれ」藤原俊成『千載和歌集』