石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.03.29
散ればこそいとど桜はめでたけれ
テーマ:境内

 

ここ暫くは光のどかな日が続く予報で、肌寒かった日が一転して初夏を思わせる陽気となり、桜は満開となっています。

細い細い枝々から、にじみ出て溢(あふ)れるように咲き出す桜を見ると、繁栄を象徴しているように見えてきます。

日本の神話に登場する木花開耶姫(このはなさくやひめ)さんも桜にゆかり深く繁栄を示し、平城京の都を称えて、咲く花の薫(にほ)ふが

ごとく今盛りなり(3-328)と詠うお約束の表現となります。

待ち望んだ春の到来はあまりにも早く去って行き、楽しんだ夜桜もすぐに夜明けがやってきてしまいます。

望むらくはあと一週間は風もなくハラハラと散り終える桜を心ゆくまで楽しみたいものです。

「散ればこそいとど桜はめでたけれ 憂き世に何か久しかるべき」(『伊勢物語』)