石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.04.27
赤きつつじ
テーマ:境内

 

いつの頃に植えられたのかよくわかりませんが、境内のサツキ・ツツジが咲いてきました。

つつじは『万葉集』にすでに登場しており、長歌、短歌合わせて10首あり、この中で白いつつじがほとんどで、赤いつつじは1首(6-

971)のみとなっています。

つつじの表記はいろいろあって、茵・管仕・管自・管工・都追慈があり、ヤマツツジを指しているものと思われます。

集中の巻2の185番歌は、天武天皇、持統天皇の皇子、日並皇子(ひなめしのみこ)を偲んで柿本人麻呂の歌に続いて、皇子の舎人(とね

り)が詠んだ歌が載せられ、「水伝(みなつた)ふ 磯の浦廻(うらみ)の岩つつじ 茂(も)く咲く道を またも見むかも」とあって、このつつ

じはサツキを指していると言われ、当時すでに皇子の宮殿の庭園にサツキが観賞用に植えられていたものと思われます。

この時代桜に合わせてつつじの花も注目を浴びていて、咲くとともに人の心を楽しませてくれるものでありました。

なかなか難しいですが万葉人にならってサツキ、ツツジで楽しむことを致したいと思います。