石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.04.13
銀杏若葉
テーマ:境内

 

今境内はみずみずしい新葉に包まれ、日の光を受けてそれぞれの木が、それぞれの緑の色合いを主張しています。

楓若葉、柿若葉、樫若葉、樟若葉と続き、しんがりに大銀杏の若葉となります。

高さ30メートルを越える大銀杏が一気に全身から噴き出すように清新な葉を刻々と装着、みるみる鮮緑に身を粧(めか)していきます。

朝と夕方では一目瞭然の緑色化で、間もなく太い幹も緑に覆い隠されてしまうことになります。

それぞれに名のりて出づる若葉かな 千代女

2018.04.11
萌黄、浅緑、緑へと
テーマ:境内

 

落花流水の後は新葉噴出、境内の木々はその種類により芽立ちの時期はまちまちですが、遅い銀杏も遠目からでも芽吹きがわかる程に全体

に萌黄色となってきました。

圧倒的に常緑樹が多い参道はこの時期新葉の芽生えとともに前年の古葉が落ち、私たちは連日掃き掃除の必要性に迫られ格闘の日々です。

むしろ秋の落葉シーズンより、今の方が短期間であるため、忍耐が必要で風が吹こうものなら、まさに音をたてて降ってきます。

古葉が落ちて新葉が出てくるのではなくて、かの吉田兼好は『徒然草』百五十五段に「木の葉の落つるも、先づ落ちて芽ぐむにはあらず、

下より萌(きざ)しつはるに堪へずして落つるなり」と述べていて、まず新生の萌しがあって、葉が落ちるという鋭い観察眼を示していま

す。

凡人の目には世間のいろいろな萌しがなかなか見えないものです。(よく見ると飛ぶ虫もバッチリです)

2018.04.09
巣立ちの頃
テーマ:境内

 

野鳥は通常卵から20日前後で孵(かえ)って雛となり、親鳥の運んでくる餌をしっかり食べ、体力もついてくるとある日突然につぎつぎと

巣から飛び去り、親元を放れもう二度と元の巣に帰ってくることはないと言う。

なんか少々切なくて、可哀相な心情に陥り涙を誘うが、これも自然の摂理と考え直す。

一方人間が暮す庭で育つニワトリは21日で雛となるが、そのまま巣立つことはなく、いつまでも親鳥の廻りをついて歩く。

親鳥の生んだ卵ばかりでなく、他の卵も入れていたので、いろいろの種類のヒナが親鳥に従う。

その小走りな姿を見ているとあまりの可愛さに目頭が熱くなる。(年のせいで近頃涙腺がゆるい?)

やっぱりヒナにとっては生みの親より育ての親と言ったところか。

2018.04.03
芽吹く木木
テーマ:境内

 

確かついこの間までは厳寒の日々だったと記憶していましたが、ここ一週間ほどは初夏の毎日となり、桜は春に咲くものとばかり、遅れて

はならじと大慌てで満開となり、今はひとかたまりの花吹雪で、過ぎ行く春を実感しています。

境内の木々も芽吹きはじめて、浮き立った心もやっと平常にもどりつつあります。

日本人は古来降りしきる無限の花びらに華やかさを感じるとともに春の後ろ姿を垣間見て、芸術的感性が大いに刺激されたものと思われま

す。

日本人の心を表わしたかたちはどうも満開の花よりも、散り行く花の姿を表現した芸術的作品が多種多様に存在しています。

これからは行く春を惜しみ、萌黄、浅緑、緑へと萌え出る木々の濃淡を楽しみたいと思います。