石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.05.17
擬宝珠の刻銘(ぎぼしのこくめい)
テーマ:境内

 

石上神宮の拝殿は社伝によると永保元年(1081)、白河天皇が当神宮に伝える鎮魂祭(ちんこんさい)の斎行の場として、宮中の神嘉殿(し

んかでん)を寄進されたもので、最古の拝殿として国宝に指定されています。

現在までこの建物の保存維持のためにたびたびの修理が行われていて残っている棟札などによって、中世末から江戸時代末にかけては、文

明2年(1470)をはじめとして、安政6年(1859)まで大きく10回行われていたことがわかります。

天保14年(1843)には、拝殿の外側を取り巻く板敷きの縁(えん)の修理のあったことが、擬宝珠(ぎぼし)に残っています。

「天保十四癸卯年九月吉日 布留社」とありその下には「鋳物師 京大佛 井筒屋 武兵衞」と読めます。

のみで鮮やかに刻まれた文字は時代を感じさせない新鮮さがあります。