石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.07.05
苔生す松が枝(こけむすまつがえ)
テーマ:境内

 

『万葉集』の巻2-113番歌に、額田王が弓削皇子から苔生した松の枝を贈られたことに付して詠んだ歌があります。

「み吉野の 玉松が枝は 愛(は)しきかも 君がみ言(こと)を 持ちて通はく」とあって、吉野の苔生す松は誠に愛しいものです。

あなたのお言葉を持って運んでくるというのは、との意で、どのくらいの大きさの枝だったのか、その形状が気になりますが、きっと立派

な苔が生えていたのでしょう。

日本にはコケ植物は2000種ほどあると言われていて、この歌の松苔はサルオガセだとされています。

この時代松は長寿の神秘的な力が宿り、松の枝に手向けの品がかけられて、願いを込めて祈っていました。

春の到来を祈ってモミの木を飾った西洋のクリスマスツリーと国は違って遠く離れていても、主旨は案外同じなのかも知れません。

苔の生える松枝、探しに行こうと。

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