石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.07.29
おはぐろとんぼヒラヒラと
テーマ:境内

 

「とんぼ」は古名を「あきづ(秋津・蜻蛉)」と言い、とんぼが群れ飛んでいる姿は平和で豊作のしるしとされていて、「あきつしま(秋津

島・秋津洲・蜻蛉洲)」は大和国のことで、広く日本の国を指しています。

すでに『古事記』に出ており、『万葉集』にも二首詠まれ、「あきつは(蜻蛉羽)」とあって、トンボの翅(はね)のことで、薄く美しい布を

表し、もう一首には「あきつひれ(蜻蛉領巾)」とあり、同じく美しい布が詠まれています。

どの種類のトンボなのか、よくわかりませんが、弥生時代の銅鐸(どうたく)にもその形が装飾されていて、相当古くからいく種類ものトン

ボが生息していたのでしょう。

この時期、少し足を伸ばして神宮の竹薮横の小道に行けば、ヒラヒラと翅(はね)が黒いところから名付けられた翅黒蜻蛉(はぐろとんぼ)が飛んでいます。

色・姿からするとこの連日の酷暑はめっぽう苦手のように見え、木陰の少々の木もれ日差す涼しい所で優雅にユラユラと飛んでいます。

棒状の長い腹部はメタリックの美しい光沢をしていて、ゆっくり観察していたいところですが、ヤブ蚊が多く、トンボ返りで社務所に帰っ

てきました。