石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.08.19
うつしき青人草(あおひとぐさ)
テーマ:境内

 

この語句は『古事記』の上巻に出ていて、その前後を記すと「・・・葦原中国(あしはらのなかつくに)に有らゆるうつしき青人草

の・・・」とあって、葦(あし)のはえ茂る地上の国にいるすべての現在生きている人民と口語訳がしてあります。

うつしは「現い・顕し」の意で、現に生きていると訳されています。

青人草とは草のことではなくて、人のことで人が生まれて増えるのを青草が生い茂るのにたとえた言葉です。

確かにこの時期はどこもかしこも土のある所は青草がどんどん茂ってきて、草との闘いの日々となります。

昔は草と同じように人も増えるばかりと決まっていましたが、現在は葦原中国の青人草の数は減ってきていて、増える要素は見つかりませ

ん。

本当に近いうちにこの国が葦原で覆い尽くされてしまうのではないかと生い茂る青草を見て心配しています。