石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.08.26
円座(えんざ)
テーマ:境内

 

円(まる)い形をしている座るものなので、円座とよんでいます。

古くは藁(わら)を用い、蓋(ふた)のようなので「わらぶた」とも言っていました。

ごくまれに一般の家で、夏の敷物に使っていることもありますが、最近は籐椅子(とういす)も見かけないし、普通の家から夏の風情が消え

ていっています。

神社では年中これを用いており、全面が板張りなのでこれが座る場所の指定になっています。

平安時代初期の儀式などを記した『延喜式』にすでに載っていて、それぞれ使用上の規定がありました。

藺(いぐさ)の円座は径3尺、菅(すげ)は径3尺で厚さ1寸、蒋(まこも)の円座は径2尺5寸で厚さ5分となっていて、重要な儀式の時は特

別仕様の縁(へり)を布で包んだものとなっていました。

紫錦の縁は大納言用、青錦は中納言、参議は高麗の縁などと規定されています。

普通には藺草(いぐさ)で渦巻状に作り、七巻半(ななまきはん)となって、最後の綴目は後ろにすることになっています。

表・裏があって一般の人が置くとほとんど裏むきにしてしまう不思議があります。

皆さん座りなれていないので、正座をするとすぐにシビれてくるので、注意の程を。

(適当にゴソゴソして下さい。)