石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.10.29
深まりゆく秋
テーマ:境内

 

夕刊をボーっと見ていると、緑や橙や赤色のものが目に飛び込んできて、急にそれにピントをあわせると、モミジのカラーマーク、なんと

「紅葉だより」がもう紙面を飾っているでありませんか。

これによると近畿の名所となる高い山ではすでに見頃を迎えているらしい。

超大型の台風が近づいていると言うのに、片や紅葉の見頃も始まっていて、頭の中は少々混乱、未整理の状態。

そう言えば朝夕はすでに肌寒く、夏の服ではやりきれない、季節は着実に進んでいることに感心するやら納得するやら。

お宮の周りを見渡してみると、杉の中にも高い山に負けまいと気の早いものがいて、すでに秋色を見せています。

その前方にはちゃっかりと秋趣味わいに訪れるものを待つ蜘蛛の囲が張り巡らされていて、美しく輝いています。

主(あるじ)はと言うと見当たらず、暫くくも隠れ中。

2018.10.24
柿くへば
テーマ:境内

 

いま山の辺の道周辺で最盛期なのが、柿の出荷です。

この柿はそのまま食べると渋くて口が曲がるほどで、ガスで渋抜きをしたものです。

日本には古くからあったそうですが、『万葉集』には1首も詠われていないので、この頃はなくてどうやら奈良時代に中国から伝来したよ

うです。

やがて種々改良されて、鎌倉時代には甘柿が登場。特に奈良県の御所市(ごせし)でとれる御所柿(ごしゅがき)はタネが少なく、果肉が柔ら

かく大変美味なので、すでに室町時代には宇治茶とともに「大和柿」と呼ばれて、特産品として流通していました。

柿はビタミン豊富で免疫力を高める成分が多く、降圧作用や利尿効果もあり、葉は殺菌力に優れているので、柿の葉寿司として利用もされ

ます。

寒暖差の大きいこの時期は風邪を引きやすく、カゼ予防に特に有用とか、何より嬉しいことには二日酔いのアルコール分をかき消してくれ

るそうです。

2018.10.20
袴ひきずる七五三
テーマ:境内

 

もう早くも土・日曜日になると家族揃って、七五三のご祈祷に来られる姿が見えます。

古くは11月15日で「十五日 江戸で争う 肩車」という雑俳があり、我が子を肩にのせて、自慢する親が多かったことが詠まれていま

す。

江戸っ子は主役の子供より親の方が目立っていたのかも、今もたまに目にします。

15日が七五三の日になったのは、徳川3代将軍家光が41才の時、生まれた徳松が病弱だったので、5歳になった年の11月15日元気

に成長することを願い、祈願したことに始まると言われています。

すると御神護があり、丈夫に大きく育って、やがては第5代将軍綱吉になったと言うことです。

七五三は普通には数え年で、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳ですが、最近は満年齢でする人も増えています。

平日、休日に関係なく、いつでも受けつけていますので、都合のよい日にお越し下さい。

2018.10.18
秋の香のよさ
テーマ:境内

 

先日の15日に斎行された当神宮の例祭には、古例に倣(なら)って高坏(たかつき)いっぱいに松茸が奉献され、神前に運ばれる時、参列の

人たちから一瞬どよめきが起こっていました。

最近の日本産は香りが最高で、高嶺の花となってしまい我々からは遠い存在となってしまいました。(高値の花です)

ご神前に供えられたものはもちろん日本産ですよ。

我が国には古い時代から山にはたくさん生えていたようで、『万葉集』(巻10・2233)に「高松のこの峰も狭(せ)に笠立てて 満ちさ

がりたる秋の香のよさ」(作者不詳)とあって、高松山の頂上は狭いくらいたくさん笠を立てて、マツタケが生えていて、その香りの何とよ

いことかと詠われています。

高い松のある山は、奈良春日山の東南の高円山(古くはたかまとやま)と言われていて、ここには聖武天皇の離宮があったので、人々はたや

すく入ることは出来ず、この季節には一面にマツタケが生えていたのです。だれがそれを見て歌にしたの?だから作者不詳になっていま

す。

当時の人たちはすでに香り高いマツタケを好んで食べていたようで、『今昔物語』や『徒然草』にも珍重していた様子が記されています。

我々庶民は味しめじで満足することにします。

2018.10.16
荷前(のさき)の奉献
テーマ:境内

 

荷前とは最初に到着した荷、初穂(はつほ)のことで、だい一番に感謝の意を込めて、神様にお供えするものです。

古代には新穀に限ったことではなく、狩猟、漁業などの生産物の初物も神様に奉ることになっていました。

昨日行なわれた当神宮の大祭、ふるまつりでもお旅所の田町から馬に乗り、衣冠装束の稚児が御幣を持ち、22名の従者をしたがえて社参

しました。

この中に荷前の使(のさきのつかい)と称して、根のついたままの新穀の稲穂を青竹の両端に束ねて持参し、大祭の神饌に続いて神前に供え

られました。

この荷前は恒礼に従い、しばらくの間拝殿にささげられることになります。

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