石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.11.10
何の花?
テーマ:境内

 

この時期になると、境内の大銀杏の横に生える木に白やや黄色の5弁の花が、かたまって咲き出してきます。

見た目には決して美しいとは言えませんが、少々甘い香りが漂い、晩秋から初冬にかけて結構長期にわたって咲き続けます。

花によほど関心がないと意識することもなく、あえてその木の名前を知ろうとする気も涌きませんが、やがて翌年の5、6月頃には黄・橙

色の実ができます。

この果実は店先で箱に入って売られていて、美味しくいただけますが、内には黒褐色の大きな種があって、食味、食思が少々損なわれま

す。

さてこの木は何かわかりましたか。

『万葉集』には1首も詠われていないので当時はなく、901年の『日本三代実録』、918年の『本草和名』ほか平安時代以降多くの文

献に出てきます。

実(み)はカロテンが豊富で、果物の中ではベスト3となり、疲労回復・食欲増進、葉はタンニンがあり、せき止め・皮膚病、がんの予防に

もなるそうです。

その実がなるまで9年待たないといけないそうで、俗諺では「桃栗三年柿八年枇杷は九年になりかかる」とか。