石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.11.15
朝日に匂う
テーマ:境内

 

列島の北の方ではもう冬の知らせとなる初雪が報道されていましたが、当地はその前の紅葉がまだまだ先のことで、境内のモミジの先端が

少々色づいた程度で、12月上旬にやっと見頃を迎えそうです。

『万葉集』にモミジの宴で全山黄葉した山の色の美しさをたたえて、「わが背子(せこ)が 白たえ衣 行き触(ふ)れば にほいぬべくも

もみつ山かも」(2192番歌)と詠われていて、いとおしいお方の白い衣が通るときに触れたら、丹色(にいろ)に染まりそうに美しくモミ

ジした山であることよ、とあって、「に」は「丹」で赤色、「ほ」は「秀・穗」で表面に現れることで、「にほう」は丹色が美しく浮き出

ることを指しています。

後にこれより香りがほのぼのと立つ意に変化したとか。

それでも現代では「におう」と「かおる」ではやっぱりにおうは少々あやしい臭気が立っているようで、かおるが上品そう。

まあこれから美しくにおう山を楽しみにしたいものです。