石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2019.03.08
金色のほとけ様
テーマ:境内

いよいよ当神宮周辺の山の辺の道は、陽春の前奏曲を奏で出してきました。

紅・白梅が一斉に咲き匂い、その下では菜の花が輝き、より一層のアクセントをつけて、まさに萌え出ずる春になりにけるかもです。

「記紀」にも菜の花のアブラナ科の「おおね」として大根やかぶらなどが登場しています。菜の花とは一般にはアブラナ類の花、すべてを

指しています。

この菜の花で思い出すのが、かの有名な千利休が秀吉に命じられて自刃(じじん)する時、最後にその場にいけた花が、梅や椿や桜などの上

等な花ではなくて、野辺に咲く菜の花だったと言われています。

この日が天正19年(1591)2月28日で、三千家ではこの利休忌に追善の茶会が催されています。

今は新暦3月27日表千家、裏千家では28日で、この日まで菜の花は挿さない決まりになっているそうです。

70才の年老いた利休の目には、まばゆい陽光の差し込む菜の花はきっと光り輝く金色の阿弥陀様に見えていたかも知れません。⑧