石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2019.03.10
かわいそうな蓑虫(みのむし)
テーマ:境内

 

蓑虫のいのちふくらむ風の中 宇多喜代子

いよいよ新芽萌え出す準備をしているのか、木々の梢は全体に赤味を帯びてきました。

その先の方で蓑虫が風に揺られています。

最近地域によってはこのミノムシが少なくなって、絶滅危惧種に指定されている所もあるとか。

蓑を着ているような姿なので、こう呼ばれていますが、別名を「鬼の子」とか「父乞虫(ちちこいむし)」などと称されて、少々気の毒な気

がします。

『枕草子』43段に虫は「みのむし、いとあはれなり。鬼の生みたりければ親に似てこれもおそろしき心あらんとて、親のあやしききぬひ

き着せて、・・・風の音を聞き知りて、八月ばかりになれば、ちちよ、ちちよ、とはかなげに鳴く、いみじうあはれなり」とあります。

このミノムシを鬼の子であるとして、親は子をうとましく思い、きたない衣をかぶせて、秋風の吹く頃には戻ると言って逃げた。子はその

言葉を信じて、「ちちよ、ちちよ」と鳴いていると言うことです。

風に揺られるミノムシに近づいて、本当にそう鳴いているのか、耳を澄まして聞いてみようと思います。⑦

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