石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2019.03.13
紅匂ふ桃の花(くれないにおうもものはな)
テーマ:境内

熱心な崇敬者の方から神様にご奉納いただいた和歌山県桃山町の桃が咲いてきました。

この町名は桃の栽培にちなんで命名され、川の台地では江戸時代からすでに植えられていて、周辺に広がり有数の生産量を誇っています。

桃は外来とされていますが、弥生時代の遺跡からその種が見つかっていて、随分古くより育てられています。

『万葉集』にも桃が出てくる歌は11首もあって、『古事記』では桃の実は呪術的な取り扱いとなり、『日本書紀』では、おめでたいしる

しとして登場しています。

「春の苑 紅匂ふ 桃の花 下照る道に 出で立つ少女」(集19-4139)、これは大伴家持が天平勝宝2年3月1日、今の暦では4月

11日の夕暮れに赴任先の越中で、庭の桃の花を見て詠んだもので、歌中からはとても明るくて気分爽快、少々あたたかい風さえ吹いてい

るようにも感じます。

感受性の乏しい皆様も、花屋さんででも桃の枝を買って来て、部屋で見守っていると、やがて咲き出して心豊かな気分になりますよ。⑥

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