石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2017.12.15
ささ竹をふる
テーマ:境内

 

「ささ竹をふる宮人や煤払(すすはらい)(宗因)」

一年も終わりに近づくと心身と廻りをはらい清めて、新しい年を迎えたくなるものです。

当神宮でも本殿以下各所の大掃除が行なわれ、それに先立って煤払祭が間もなく斎行されます。

これには高い建物用に長い笹竹の箒(ほうき)も準備されます。

箒は古く「ははき」から転じたもので、羽掃きの意で、鳥の羽毛を用いたところからきており、大切に扱われて、そこには箒神(ほうきが

み)が宿っているとされています。

『古事記』『日本書紀』にも掃持(ははきもち)として出ており、ほうきで道をはき清めたことが記されています。

古代、ほうきは安産・出産を司る神としての信仰が強く、ほうきをまたぐと罰があたると言われています。

かようにほうきはゴミを掃き出すだけの道具ではなくて、神が宿るもので、とても畏れ多いものであったのです。

私は時々ボーっとしているとホウキ神に掃き出されてしまうのです。ああおそろしや。

2017.12.13
山茶花の咲き誇る
テーマ:境内

 

境内の山茶花(さざんか)が美しいピンク色を演出して、元気に咲き出しています。

ここ2、3日の朝の気温は零度前後となり、近辺の刈り取られた田んぼには霜が降り、足跡の形の窪みは氷が張っています。

境内の一角に咲く淡い薄紅色の花は、この寒々しさを撥ね除けて、見る者を温かく感じさせ、明るい雰囲気を醸し出しています。

椿とともに我が国の固有種と言われていますが、『万葉集』に一首も詠まれていないことに大いに疑問をもちます。

万葉の時代には椿と山茶花は明確な区別がなく、同一視されていたものと思っています。

物みな枯れ果ててしまったこの時期、寒風にはらはらと散ってなお心温まる風情を感じてしまいます。(余程心冷えているのね。)

2017.12.09
吹き寄せて
テーマ:境内

 

色とりどりのモミジした木の葉が、風に吹かれ境内の片隅に吹き寄せられ、自然が織り成す美事な散らし模様を描いています。

江戸の後期には、日本人の繊細な心情を表現し、散りゆく物のあはれとして、その美しさに心を動かし、主には黒地にカエデ・イチョウ・

マツなどの散葉にキク・サクラ・ウメの花や枝をあしらった上品な草花吹寄文様を作り出しました。

時を経て確立されたデザインには、華やかで洗練されていて、京友禅の柄には感嘆するばかりです。

私にはそんな高尚なものを作り出すことは到底できませんが、登り合わせの吹き寄せをいただくことぐらいはできます。ついでに温かい飲

み物もあれば最高です。

2017.12.06
天の香り?
テーマ:境内

拝殿の東方にある高さ30メートルを越す大イチョウはその黄葉が数日前から見頃をむかえていましたが、一瞬のうちにそのほとんどが落

ち、今朝は上方の四方八方に伸びる細枝に数えることができる程にしか残っていません。

昨夜半に強い木枯しが吹いたのですね。

風にふかれ、枝から飛び出した葉はそれぞれ思い思いに舞い散って、その太い根元を覆い尽くすように積み重なっています。

やがて冷たい雨が降り、更に霰ふり霜降って、茶色くやがて土に還ってゆくのでしょう。

その情景を想像するだけで、落莫(らくばく)、寂寞(せきばく)の感強いものがあります。(詩人やねェ)

ギンナンも全て落ちたようで周辺には独特の香りが漂っています。

ひょっとしてこの香りは天の匂いなのでしょうか。

2017.12.03
明日はスーパームーン
テーマ:境内

 

明日4日は満月で、今年最も大きく見える月となりスーパームーンとなります。

4日の夜空の天候はこの満月を楽しめる予報ではないので、今夜の月を満喫して下さい。

最近スーパームーンという言葉をよく耳にします。これは地球を楕円軌道で回る月が地球に最も近づく時の満月を指し、今年一番遠かった

6月9日の満月と比べると、大きさで14%増、明るさ30%増となるそうです。

昨夜月に棲むウサギを超望遠で探してみましたが、見つからず陰影が地球のように海と陸のようにも見えました。

古い信仰に月の神は水の神で、よく見ると水を汲む人が見えるそうで、その水は不老不死、若返りの水だそうです。

月の水は遠くていただけませんが、別の月の水(?)をほどほどに所望することにします。

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