石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2019.01.08
イノシシの目
テーマ:境内

 

本年のエトのイノシシに因んで、神社の装飾に猪目(いのめ)と呼ばれるハート形の模様が各所に見られます。

このハートの形が猪(いのしし)の目に似ているところからの命名と言われています。

夜の境内巡視でたまさか至近距離でゴソゴソしている猪にでくわすことがありますが、その目を面と向かって観察する勇気はないのでハッ

キリ確認はできませんが、ハート形が本当にイノシシのことを指しているのか疑問をいだいています。

どうやら中国が起源で、仏教建築の伝来と共に我国へ。

当神宮でも本殿、拝殿、回廊にまた釘隠し(くぎかくし)をはじめ各種の金具にも用いられ、刀剣や鎧(よろい)にも意匠として使われていま

す。

後世にいろいろな意味が付加されて、猪目は火除け、厄除け、魔除けの力があると言うことです。

写真は棟木(むなぎ)や桁(けた)の先を隠す懸魚(げぎょ)で、猪の目懸魚と言われるものです。

老眼の私にはどう見てもハート二つと逆さになったミッキーにしか見えません。

2019.01.04
初笑い
テーマ:境内

 

もう「初笑(はつわらい)」はお済みですか。

笑うこと、笑う動作が心身の健康増進、延命長寿につながることが最近医学的にも実証されてきています。

この効用はすでに万葉の時代からわかっていたらしく、『万葉集』に正月五日のお正月の賀宴で、大伴家持の歌として「正月立つ(むつき

たつ) 春の初めに かくしつつ 相(あい)し笑(え)みえてば 時じけめやも」とあって、年の初めから笑っていれば、きっと良いことがあ

る年になるよと言ったような内容です。

いわゆる「笑う門には福来る」と言うことで、笑いの多い家は明るくて楽しそうで、そんな家人と話していると、こちらもなんだか気持ち

が豊かになるものです。

やっぱりシブイ顔よりにっこりしている方が素敵で美しく見えるものです。特に女性のお方は。

せめて1年の始めの月ぐらいは笑いの最強パワーをいただくためにも、ニッコリとしていましょ。特に・・・。

2019.01.02
淑気満つ(しゅくきみつ)
テーマ:境内

 

新年あけましておめでとうございます。

本年一年もよろしくお願い致します。

お力を新たにされた石上大神様の大前も淑気に満ち満ちています。

「淑気」とは新春のめでたい気分が天地あまねく行き渡り満ちていることを言っています。

いかにもお正月の華やいだおめでたい雰囲気が表れていて、新年の季語にふさわしい言葉だと思います。

今年は何だか良いことがありそうで、楽しみにしたいものです。

それでも日本を含む地帯はどうも地雲の活動期に入っているようで、それへの心構えと対策は怠ることなく備えたいものです。

今年の心構えとしてはエトの亥にあやかって、何でもネガティブではなくて、ポジティブに受け入れて目標に向って、まっすぐ前向に進め

ていく年にしましょう。

皆様にとりましても前進できる良い年となりますよう祈っています。

2018.12.29
納めのブログ
テーマ:境内

 

今年も残すところ3日となりました。お歳暮や年賀状も送り終えて、家の大掃除も大方終え、お正月の準備は如何ですか。

本日29日にお正月飾りをするのは古くより苦立てと言われ、また31日は一夜飾りとして、どちらも嫌われていますので、明日30日が

良ろしいかと存じます。

当宮では大晦日が近づいてくると、皆様から届く各種お正月のお供え物を拝殿に飾ります。

特に鏡餅にはウラジロ、ダイダイ、干し柿などを添えてお持ちになる方もおられます。

皆様もお家の神様にしっかりお供えをして、気分スッキリ気持ちの良いお正月をお迎え下さい。

老婆心ながら忘れてならないのは山の神へのお供えもですよ。

これで今年最終のブログとなりました。

毎月10回の更新を目標に今回でたぶん完遂できたのではないかと思っています。

一年間お付き合いをいただきましてありがとうございました。

来る年も老骨に鞭打って、やって行きたいと思っています。決して期待はしないで下さい。

それでは良いお年を。

2018.12.26
神庫祭(ほくらさい)
テーマ:境内

 

拝殿の後方、禁足地の中に扉が左右にあって、御鍵(みかぎ)が2つある神庫(ほくら)と呼ぶ建物があります。

ほくらの「ほ」は秀の意味で、ひいでていること・すぐれていることの意で、古来より御神宝(ごしんぽう)を蔵する庫として特に神庫と称

されていて、校倉造り(あぜくらづくり)となっています。

当神宮には古くより本殿が無かったことより、大切なものをおさめる神庫があったとみえて、『日本書紀』垂仁天皇87年2月5日の条

に、石上神宮のご神宝を管理するイニシキノミコトが年老いたので、妹の大中姫にその役目を託されたところ、姫は「私はか弱い女です。

どうして神宝をおさめる高い立派な天神庫(あめのほくら)に登ることができましょうか」と言って辞退されたことが記されています。

ご神宝を蔵していること、つまりは神格の宿るこの神庫の前で、一年の終りに当り、12月31日午後3時より神庫祭(ほくらさい)が行な

われます。

この祭典に参列の時だけ、祭員と一緒に禁足地に参入することが許されます。

当日は引き続いて大祓式、除夜祭が執り行なわれますので、ご一緒にご参列下さい。