石上神宮フォトログ 山の辺の杜から
2018.04.09
巣立ちの頃
テーマ:境内

 

野鳥は通常卵から20日前後で孵(かえ)って雛となり、親鳥の運んでくる餌をしっかり食べ、体力もついてくるとある日突然につぎつぎと

巣から飛び去り、親元を放れもう二度と元の巣に帰ってくることはないと言う。

なんか少々切なくて、可哀相な心情に陥り涙を誘うが、これも自然の摂理と考え直す。

一方人間が暮す庭で育つニワトリは21日で雛となるが、そのまま巣立つことはなく、いつまでも親鳥の廻りをついて歩く。

親鳥の生んだ卵ばかりでなく、他の卵も入れていたので、いろいろの種類のヒナが親鳥に従う。

その小走りな姿を見ているとあまりの可愛さに目頭が熱くなる。(年のせいで近頃涙腺がゆるい?)

やっぱりヒナにとっては生みの親より育ての親と言ったところか。

2018.04.03
芽吹く木木
テーマ:境内

 

確かついこの間までは厳寒の日々だったと記憶していましたが、ここ一週間ほどは初夏の毎日となり、桜は春に咲くものとばかり、遅れて

はならじと大慌てで満開となり、今はひとかたまりの花吹雪で、過ぎ行く春を実感しています。

境内の木々も芽吹きはじめて、浮き立った心もやっと平常にもどりつつあります。

日本人は古来降りしきる無限の花びらに華やかさを感じるとともに春の後ろ姿を垣間見て、芸術的感性が大いに刺激されたものと思われま

す。

日本人の心を表わしたかたちはどうも満開の花よりも、散り行く花の姿を表現した芸術的作品が多種多様に存在しています。

これからは行く春を惜しみ、萌黄、浅緑、緑へと萌え出る木々の濃淡を楽しみたいと思います。

2018.03.31
満月に満開
テーマ:境内

ひと月に2度満月がある時の2回目の月をいつの頃からか、ブルームーンと言うようになりました。

どうも天文学者が学問的に決めたことではなさそうで、だれかが吹聴したに違いありません。

この3月は2日と31日が満月で今日の月がブルームーンになります。

今年は1月にもあり、極めて稀なことです。

ブルームーンと言っても決して月が青く見えることはなく、月光を受けて物が青白く見えると言うこともありません。

満開になった近くの一本桜はこの満月の光によって白々と浮かんでいるように見え、花に反射しているのか、木の周辺は随分と明るい感じ

がします。

遠くの山の麓にも満開の桜があるらしく、所々ほんのり白く見えるのが、夜桜だけに少々不気味な気がします。

2018.03.29
散ればこそいとど桜はめでたけれ
テーマ:境内

 

ここ暫くは光のどかな日が続く予報で、肌寒かった日が一転して初夏を思わせる陽気となり、桜は満開となっています。

細い細い枝々から、にじみ出て溢(あふ)れるように咲き出す桜を見ると、繁栄を象徴しているように見えてきます。

日本の神話に登場する木花開耶姫(このはなさくやひめ)さんも桜にゆかり深く繁栄を示し、平城京の都を称えて、咲く花の薫(にほ)ふが

ごとく今盛りなり(3-328)と詠うお約束の表現となります。

待ち望んだ春の到来はあまりにも早く去って行き、楽しんだ夜桜もすぐに夜明けがやってきてしまいます。

望むらくはあと一週間は風もなくハラハラと散り終える桜を心ゆくまで楽しみたいものです。

「散ればこそいとど桜はめでたけれ 憂き世に何か久しかるべき」(『伊勢物語』)

2018.03.25
奈良もやっと桜開花
テーマ:境内

 

昨日の24日、奈良地方気象台が県内での桜の開花を発表しました。

ソメイヨシノの標準木は奈良市内の学校の中にあって、5輪の花が咲いているのを確認しての発表となりました。

「咲」は中国では「笑う」の意味なので、いよいよ我々に桜が笑いかけてきました。

橿原市や大和高田市では満開近くの所もあるので、感覚的に奈良市は少々寒いかも。

この陽気で大急ぎで咲き出しており、ほぼ1週間で満開になるはず。

当神宮の正面参道を出た左側に神宮外苑公園があり、園内に植えられているのはほとんどが桜で、手前の桜並木と共に桜ボンボリが設置さ

れていて、午後6時から午後9時までライトアップ、点灯されます。(4月15日の日曜日まで)

園内には遊具、トイレの施設もあり、来週の土・日曜日には満開の桜が楽しめそうです。

本日午後3時の開花状況を撮影した画像です。